2025/10/14 17:25





🌿お箸のお手入れについて  

―お気に入りの一膳を、長く大切に使うために―


お気に入りのお箸、どんなふうに洗っていますか?  
ついつい他の食器と一緒に食洗機へ入れてしまう方も多いかもしれません。  
けれど、お箸も実は繊細な道具。ほんの少しの気遣いで、長く使うことができます。


◇基本のお手入れ  
当店で扱うお箸は、ほとんどが木製品と竹製品です。  
木や竹は生きていた素材。湿気や熱、摩擦の影響を受けやすいため、やさしく扱うことが長持ちの秘訣です。

・使用後は、なるべく早めに洗いましょう。 
・洗うときは やわらかいスポンジで軽くこすり洗いがおすすめです。  
・長時間のつけ置きは避けてください。  
・洗い終わったら 水気をしっかり拭き取り、通気の良い場所で自然乾燥させましょう。  

ほんのひと手間をかけるだけで、お箸はぐっと長持ちします。  
木の質感や塗りの美しさを、長く楽しんでいただけます。

◇食洗機について  
近年は「食洗機対応」と記載されたお箸も増えております。  
当店でも「食洗機対応」のお品と、「非対応のお品」がございます。  

食洗機の高温・高圧な水流は、木の繊維を傷めたり、塗りを早く劣化させる原因になります。  
特に天然木や漆塗りのお箸は、乾燥や熱で反りやひび割れが起こりやすくなります。  

便利さよりも、少しの手洗いで。  
手のぬくもりで洗う時間も、お箸を大切にするひとときです。

◇ツヤを取り戻すお手入れ  
長く使っていると、塗装の表面が乾燥してツヤが薄れて見えることがあります。  
そんなときは、表面が木地に近いお箸(塗り箸でないもの)に限り、  
ごく少量のオリーブオイルや菜種油をティッシュに含ませて軽く塗り込むことで、しっとりとしたツヤが戻ります。  

このとき、ティッシュに茶色い汚れがつく場合がありますが、木の樹液によるもので無害です。  
仕上げに乾いた布で軽く拭き取ると、自然な光沢が出て手触りもなめらかになります。

◇お箸の寿命サイン  
毎日使うお箸も、少しずつ疲れが出てきます。  
次のような状態になったら、新しい一膳への替えどきです。

・箸先の塗りがはげている 
・ささくれやヒビがある 
・先端が欠けて長さが変わっている  

お箸は“消耗品”でありながら、“想いをのせる道具”。
新しい一膳に替えることも、心地よく日々を重ねるひとつの習慣です。

◇さいごに  
お箸は、食事の時間をいちばん近くで見つめてくれる存在です。  
少しの心がけで、いつまでも気持ちよく使うことができます。  

今日の食卓から、ていねいなお箸時間をはじめてみませんか?